映画『受け入れて』観た時の私の感想ツイートまとめ

貴田明日香さんの新作映画『受け入れて』がAmebaTVで発表され(2020.6.29)
アーカイブも公開されていたので
鑑賞した記録。
結論から言うとめっちゃ良かった。

以下、自分のツイートまとめ(追記してゆくかも)





『受け入れて』拝見し超良かったので感想メモ追記、時系列関係なく思い出す都度書いていく予定、少しネタバレあり、ご注意。特に私は・宮本家父と母の辿る経緯が各々だった件・亜紀と桜の擦れ違い…に考えさせられまくり

『受け入れて』感想メモ
追記

・本当の自分をそのままで理解し愛してくれる人間、でいてほしい最たる存在であるはずの、肉親が、
ああいう状態なのは、
亜紀にとって本当に絶望的だったよなあ…
って思う。性同一性障害のことを、治すべき事態として捉えているうちは到底、理解も難しい

・その後、父親は知ろうと行動して知ってゆくにつれかなり理解していくけど、
身近な人間から示して見せてもらえた「幸せの事例」が、宮本パパの理解のできる範囲内のタイプの幸せ事例だったのがあの…ポイント高かったんだろうなあ

・やはり、人って、自分の理解の及ぶ形の幸せの事例を、他者に(その他者を愛していればこそなのがつらい)押し付けがち、
だったら、その事例のストックを増やすという手があるのか、そうか

・父親に比して、母親のあの変容速度の遅れというか頑なさはどこからくるのか、
誰のためにあんなに頑ななの
あの母親だって勿論、いや誰よりも我が子の幸せを願ってるつもりであるには違いないんだ…ただ、願い方の方向が、我が子が本当に望む方向と真逆になってることにもっと注意を払うべき。
「自分が望む我が子の幸せの形と我が子が望む幸せの形とが、完全一致することなんて奇跡だ」くらいに思っとくべき。

・母親には、我が子を娘として育てた心の歴史がある。それを否定されてしまうような気持ちになるのはしんどいのだろうね、
しんどいだろうけど、そのエゴよりも何よりも
我が子がありのままを愛されたいと思っていることに寄り添う気持ちが勝とうよ、そこは…
親なんだから勝とうよ…
頑張って…頑張ってくれ…

・亜紀、桜、佐々木、の出逢いが、ものすごく嬉しい。よくぞ出逢えた。よっしゃあ…
こんなふうに、表面的でなく内面の本当の自分のことよくよく見てくれて待ってくれる人からのチアーは何よりの薬

・桜があのことを言い出した時はもう私の心臓も止まるかと思った。は?なんですと…?もうこれで亜紀は生きていけないよねと思った。悲しかった。最後まで観られて良かったけど、あの場面まで観た時点で万一もし私が死んでたら成仏できないよ

・桜、愛が深かった。
うわぁ…びっくりさせないで…
だけど、
つらいなあと思ったのは、
桜が、その彼の身体ごとまるっと何もかも愛している当の亜紀は、亜紀自身の身体を嫌悪しているわけで
亜紀にしてみれば、自分が嫌悪しているものを桜に見せたくもないし早く削ぎ落としてしまいたいし
削ぎ落とすことで晴れて世間を生きていき易くなり、戸籍も変えることができるパスポートのようなものなんだった手術
それを桜に反対されること=
1、自分の嫌いなもの(身体)を桜に支持され保持を勧められる
2、自分が目指す将来を桜に否定される
…だからそんなん、悲しみMAXになるじゃん?

・桜は桜で、亜紀のありのままその身体ごと全部を愛しているってことを、亜紀に分かってもらいたいだろうけど、それを望めば、亜紀の行きたい生きたい
方向と相容れなくなってしまう…
どうするどうなる…?
という、そこがこの映画の山場なように思って観たのだった。



好きになった相手が「自身の○○を1ミリも愛していない」場合に「その○○も貴方自身だから愛せよ」と相手に押し付けることを一切しないで、相手のその感覚をも○○をも全て愛していたいその思いを相手に分かられたい…って時のヒトというのは一体どうするものだろうかと思いながら観ていて…

また、誰かが他人を勝手な解釈で無理に自分の理解の範疇に入れ込み押し付ける謂わばそういう加害をする側は、それは善かれと思ってやっていることだから、加害だと自覚するのも被害者が跳ね除けるのも難しいし、本当はこうして欲しいのだと分かられるには何が要るのか…

貴田明日香さん監督脚本の映画『受け入れて』夢中で観てしまい…その人の「その人そのもの」が理解受容肯定されることは如何に幸せに必須か痛感するしその為に障壁になるものや助けになるものが何なのか… https://twitter.com/you_264/status/1273913731597008898?s=19

(訂正再投)こんなにきめ細やかに人間のこと描かれてて且つ面白いエンタメで、俳優さんの演技にも惹き込まれて特に汐月准さんと百合子さんあの表現どれも凄く良かった…アーカイブ1ヶ月ですが地上波でも劇場でも今後も観られるようになって欲しいと思いました。 #受け入れて
https://t.co/bF68kK1NmQ

繰り返し視聴させて頂きながら、これは…様々な立場の方々の様々な思いを丁寧に取材なさって出来ている作品ということがすごく分かります

https://t.co/alH43Yah27

#受け入れて 観た後、身近にある理不尽、(例えば)本来は業務に差し障りのないことで採用差別する側の問題を想像しました。採用側には・知らない分野での面倒を抱えたくない責任も負いたくない事無かれ主義・知らないことをよく知る努力を億劫がり時間や心に余裕がない

つい最近まで家族を通して「就活」に関しあれこれ考えを巡らすことが多かったから、あの場面、個人的に叫びだしたくなっちゃった




※関連過去日記

https://mottiii.hatenadiary.org/entry/2019/09/02/084045